現存する数少ない昼行急行の一つ
「みよし」が今月限りで廃止されます。記念に乗っておこうと思い出かけてきました。といっても、広島・三次間を往復するだけではおもしろみも何もありませんので、ちょっと足を伸ばしております。
どこへ足を伸ばしたかというと、未乗の
井原鉄道井原線です。
8時38分総社発神辺行の 321D に乗車。総社からの乗客は私一人でした。JEANS 列車と銘打たれているだけではなく、
車内にジーンズが吊り下げられています。各ボックスシートに備え付けられているティッシュボックスにもジーンズのカバーが施されています。
肝心の井原線ですが、1966年という国鉄としては遅い時期の着工でもあり、ほとんどが高架線。列車は、高梁川の支流
小田川につかず離れず進んでいきます。
途中、
吉備真備駅や
早雲の里荏原駅など歴史を感じさせる駅名もあります。古くは旧山陽道として栄えたルートなのでしょうが、今となっては見る影もありません。
それなりの乗降客がありましたが、ボックスシートを気兼ねなく独占して終点の神辺。
神辺からは福塩線を経由して三次へ。今回はゆったりとした行程ですので、途中、
府中でのんびり街を歩いてみたりしました。府中家具が有名な街ですが、家具店・商店街の寂れ方は目を覆うばかりです。
そんなこんなで、三次駅からみよし5号に乗車。三次駅では記念写真展が開催されていました。
廃止を記念して今月だけ付けられているヘッドマークが悲しげです。
時間帯の問題もあるのでしょうが、2両編成の車内は気兼ねなくボックスシートを独占できるくらいの空き具合。一方、すれ違う快速列車にはあふれんばかりの高校生。快速格下げもやむなしと思わせる光景です。
加えて、三次・広島間で730円の急行料金。運賃の面でも、利便性の面でも、高速バスに太刀打ちできそうもありません。
急行という、どこか哀愁を感じさせる列車がなくなることには寂しさを感じるわけですが、区間短縮を繰り返してきた頃から、こうなる運命だったのかもしれません。