今日で日本国憲法施行からちょうど60年。まがりなりにもこの60年間、日本が戦争をすることはなかったわけです。現憲法が歯止めの一つになっていたことは間違いないことです。
昨今、改憲論議が盛んです。改憲を目的とした国民投票法案の成立が確実となり、改憲を参院選の争点にするといってはばからない首相がいるわけですから、盛んになるのも当然でしょう。
私自身は、「改憲派」「護憲派」という枠組みでは、護憲派ということになるのでしょう。ただ、憲法を変えること自体に何でもかんでも反対というわけではありません。戦争をしたい・戦争のできる国にしたい人たちから、現憲法を護るという立場の護憲派です。
改憲の理由として、「現実にあわなくなったから」ということを挙げる人たちがいます。「殺人事件が増えたから、殺人を合法にしよう」という人はいないでしょうが、「戦争や内戦に介入する必要性が高まったから、介入できるようにしよう」という人はいるということです。
本末転倒というしかありません。現実を法にあわせる努力はせずに、法を現実にあわせようとするということです。法なり規則なりというものは、そんなものではないはずです。何をやっても、それにあわせて法を決めるということであれば、それは「無法」状態と同じです。
押しつけられた憲法だからという人もいます。米国を始めとした各国の意向が反映している部分があることを否定する気はありませんが、そんな人には「もうちょっと勉強してね」というしかありませんね。
米国との軍事同盟関係が、片務的だという人もいます。現憲法下で軍事同盟を結んでいること自体どうかと思いますが、思いやり予算や沖縄を始めとする地域で十分すぎるほどの代償を支払っています。
双務的な軍事同盟とはどういうものでしょう? ハワイ・グアムやワシントンの側に、日本軍の基地でも作るつもりなのでしょうか?
周辺国との緊張関係を挙げる人もいます。日本自身が危機感を煽っている面もあるように感じますし、仮想敵国の存在は今に始まったものではありません。
かつての日本に限らず、敵国・敵対勢力を仕立て上げることによって、内部統制の強化や軍備増強に利用することは、これまでの歴史の中でもよく見られたことです。自衛隊も、ソ連、中国、北朝鮮を仮想敵国とすることによって、世界有数の軍備を持つ軍隊となりました。米国へ向かうミサイルを叩き落とすというような夢物語まで語るようになってしまいました。現憲法下でさえもこうなのですから、歯止めをなくしてしまったらどうなることやら・・・
どこぞの国のように、銃犯罪から守るために銃で武装するという論理がまかりとおれば、果てしない軍拡へと進むことになりかねません。
そんな論理を振りかざす人や改憲を声高に叫ぶ人たちは、
日本国憲法前文でも読んで出直してきてもらいたいものです。