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2005-06-29
和歌山カレー事件高裁判決 / 放言
和歌山カレー事件で高裁でも死刑判決が出ました。
状況証拠のみで人を殺すという判断が示されたわけです。その状況証拠の中でも有罪とする判断に大きな影響を与えたと思われるもののひとつに、カレー内から採取されたヒ素と被告宅台所のプラスチック容器などに付着していたヒ素が
「同一である確率が極めて高い」という世界最先端の放射光施設
スプリング8を使った科学鑑定結果があります。
同一である確率が極めて高い砒素が他には存在しないというのであればともかく、世の中に多く存在しているかもしれないものがカレーに混入されたことが被告を有罪とする根拠にするのはあまりに非科学的です。あなたの家から
同一である確率が極めて高い砒素が検出されれば、あなたも死刑にされるかもしれないってことです。
私は決して被告が無実であると言っているわけではありません。状況証拠だけで死刑にすることに疑問を呈しているだけです。判決文の全文を読んでいるわけではないので断定はできませんが、結論ありきの判決であるような気がしてなりません。
2005-06-27
自衛隊イラク派兵差止北海道訴訟 / 放言
自衛隊イラク派兵差止北海道訴訟をご存知ですか?
現状のイラクは泥沼化しています。自衛隊も現地で諸手を上げて歓迎されているわけではないようです。
この訴訟の原告は、元自民党の衆議院議員の箕輪登氏です。この人は、防衛政務次官などを勤めた方で、自民党の中でもタカ派で知られた方でした。私はこの方の考え方を全面的に支持するわけではありません。ここで私が言いたいのは、かつてタカ派と呼ばれた方でさえもイラク派兵は違憲訴訟を起こさなければならないという状況であるということです。20年前であればそんなことが許される状況ではなかったと思います。
普通に考えて、イラク戦争はアメリカによる侵略戦争であると思われます。日本はそれに加担しているわけです。それが、たいした反対もなく実行できてしまうことに、私は危機感を感じてしまいます。
周辺諸国との関係においても、私が物心をついてから最悪の状況ではないかと思います。その原因のある部分は現日本政府にもあると思います。私が原因であると考える一部の行為についてはあの中曽根元首相でさえも苦言を呈するほどです。
他国に経済制裁を仕掛けることが当然のように語られていたりしていますが、これまでの歴史を振り返ると経済制裁は武力侵攻とほぼ等号で結ばれます。それがわかっていてかわからずにか、何の抵抗もなく他国に経済制裁を発動せよと叫ばれています。安部晋三などの発言を聞くと「戦争をしたいと言っているのだなぁ」と思う私はかなりの偏見があるのかもしれません。
ところで、日本は国連の常任理事国に入りたいとのことらしいですが、中国が日本の常任理事国入りに反対しないとでも思っているのでしょうか? アメリカをドイツの常任理事国入りを反対しないようになるよりももっと厳しい状況を、対中国で今の日本がわざわざ作り出しているような気がしてなりません。
2005-06-18
首相の靖国参拝は違憲? / 放言
以前書いた
靖国神社について、
福岡靖国訴訟に関するコメントをいただきましたので、その違憲判断についての私の考えを書いてみたいと思います。司法に関して素人の私の意見ですので、誤った認識などあるかと思います。そういった点についてはご指摘をお願いします。
福岡靖国訴訟は、小泉首相の靖国神社参拝をめぐって各地で起こされた裁判の1件です。
こちらに7件の地裁判断がまとめられています。その中で、福岡靖国訴訟が特徴的なのは、唯一合憲・違憲の憲法判断に踏み込んだことでしょう。これまでの靖国参拝をめぐる裁判でも憲法判断に踏み込んだものがあるのかどうかは寡聞にして知りません。憲法判断に踏み込んだ判例があるのであればお知らせください。
この福岡靖国訴訟は、原告側にとっては門前払いの形で敗訴の判決が下されています。傍論という形で、違憲判断が示されているにすぎません。逆に言えば、首相の靖国参拝を憲法に照らし合わせると違憲とするしかないので、他の地裁は憲法判断を避けたのかもしれません。私としても、首相の靖国参拝は違憲であると考えます。
この違憲判断については、
暴論の極みだとの意見もあります。問題となるのは、憲法第20条3項だと思うのですが、ここで
国及びその機関とあるのですから、地方自治体の判例を持ってきても説得力には乏しいかと考えます。靖国参拝推進派の方々から言えば、あえて傍論という形で憲法判断を示したことは、とんでもないということなのかもしれません。
そしてこの訴訟が微妙である最大の点は、地裁レベルで確定してしまったことだと思います。原告側からすれば違憲判断を引き出したからには、控訴する理由は何もありません。国側は勝訴なのですから言わずもがなです。これをもって、三審制を否定することだとの意見もあります。そういった意見を述べる方たちは、一審で死刑判決が出た人が控訴しなかった場合、死刑執行をしてはいけないという意見もお持ちなのでしょう。私はそういった意見には与しません。
私個人的には、首相の靖国神社参拝は違憲であると考えています。私たち一般国民が
国又はその機関の暴走を止めようとする時にとれる手段は、現状では国家賠償請求に訴えるしかないのではないかとも思います。
ただ、その判決をいっさい無視する首相が存在することに無力感を感じてしまいます。
2005-06-15
もう一度 誰がための郵政民営化? / 放言
未だに郵政を民営にする意味が分からない私です。
民営化推進論者の中には、特殊法人などへ資金が流れることが問題だという人もいます。これは出口の問題であって、郵政の民営化とは独立した事象だと思います。
公共事業の民営化を語る場合一番に問題とすべきことは、その事業を国家として行う必要があるのかどうかということだと思います。例えば、自衛隊を民営化することを進めたいという人は数少ないと思います。
公営の事業は採算が取れないことが当然です。黒字になるようなことであれば、民間企業がその事業を行います。本来採算の取れない事業を無理矢理民営化した結果が JR 西日本だったりします。どこかに歪が出てきます。今になって JR 西日本を批判している人たちは、もちろん国鉄民営化には反対だったのでしょうねぇ。
郵政民営化に賛成の人たちは、手紙が届かない地域ができることも年金を受け取ることができない地域ができることも、甘んじて受け入れる覚悟をしてほしいものです。
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